聖天様

霊験あらたかな神様


聖天様とは、正式には大聖歓喜天尊(だいしょうかんぎてんそん)と言い、どのような願いでも聞き入れて下さる神様です。真言宗智山派中興の祖 興教大師さまが「聖天講式」に聖天様の絶大なるお力を、次のようなお言葉に残されております。

「加すべきに加するは余天の通願、加すまじきに加するは、ただ聖天の別願なり」

と。この「加する」とは聖天様が特別なご利益を与えて下さるという意味です。

僧侶が聖天様を供養する「聖天法」は、一度始めたら命が尽きるまで、すなわち一生、怠ることなく修せねばならない秘法です。いうなれば、大変厳しく覚悟のいる秘法なのです。聖天法は数々の決まりがある為、僧侶も覚悟ができず、拝み始めることを躊躇するともいわれております。

当山の聖天様は、埼玉県草加市 泉蔵院中興の祖 山口正隆僧正様より平成24年7月24日御奉納頂き、更に同日、当山本寺、龍泉寺直林一敏僧正御随喜の元、山口僧正に開眼法要を厳修して頂きました。山口僧正には聖天法伝授まで頂き、その教えは毎月夜も明けぬ頃に私が修する、聖天法に伝わっております。大変ありがたい事であります。

聖天様は元来秘仏として祀られ、直接お参りをすることはできません。そのかわりに、聖天様の本地仏である十一面観音様をおまつりし、拝んでいただきます。

聖天信仰は興教大師さまがおっしゃっているとおりご利益は絶大ですが、お参りする方々は、聖天さまとの御縁に感謝し、すべてを聖天さまにお任せし、うまず、たゆまず、一生涯続けることが必要です。心と体を清め、忌中の時や女性の御不浄の時には参拝を慎み、一心に聖天様におすがりする。そして、願いが叶ったら、聖天様への感謝のお礼参りと、布施を忘れぬこと。「自分さえよければいい」という心は、聖天様の思し召しに沿わないので、見離されてしまうことがある。又、社会への奉仕や寄付もすること。

私も聖天様を信仰する人から直接、出世や富貴栄達している話を聞きますと、聖天信仰のありがたさを感じます。

聖天様は特別な神様ですが、信仰する方に福徳円満、心願成就、絶大なる御力を戴けます。

毎月1日・16日には早朝より当山住職による特別祈祷を致します。

秘法の為一般の参拝はできませんが、特別に叶えたい御祈祷がございましたらご相談ください。